イタリア市場の第一人者になるために市場や文化に対する理解を深めていく。
イタリア市場の第一人者になるために市場や文化に対する理解を深めていく。

常に心がけているのは、現地スタッフが
困った時の切り札となること。

海外販売支援部門で中国市場を担当後、2014年5月からイタリアの現地法人に赴任しています。肩書きは「セールスアドミニストレーションマネージャー」ですが、日本本社への月次報告や営業管理業務をはじめ、商談時のお客様訪問、機械仕様の取りまとめ、納期交渉を含む現地営業スタッフのサポート、現地サプライヤーと提携した独自アプリケーションの提案、各種イベントや展示会の準備など、仕事の幅は多岐にわたっています。
イタリア市場では、自動車関連のお客様からの引き合いが目立ちます。しかし、各種産業機械、油圧機器、一般機器、農業機械、エネルギーなど、お客様の裾野が広いのも特長です。また、「自動化」に対する関心がとても高いため「横形マシニングセンタ+自動化システム」やロボットの活用も積極的で、マザックを代表する複合加工機「INTEGREXシリーズ」もよく使われています。
私が海外駐在員として常に心がけているのは、現地スタッフが困った時の切り札となることです。しかし、イタリア側の要望を正確に日本に伝え、迅速な回答を得て円滑に商談を進めていくのは簡単なことではありません。それだけに、自分が両国間のインターフェースとなって現地スタッフの力となり、受注につながった時には大きなやりがいを感じます。

現地スタッフと力を合わせ、
イタリアのお客様の想いに応えていく。

イタリアに赴任した当初は、イタリア人の考え方や仕事の進め方にとまどいを感じました。彼らは慎重に検討して確実な裏付けを取るのではなく、物事にまず取り掛かります。そして不確定要素があっても立ち止まることなく、仕事を進めながら修正していくという印象です。イタリアらしい創造性とフレキシビリティに溢れる彼らのやり方を尊重しつつ、要所要所で懸念事項となりそうなところは詳細な確認を求め、トラブルを回避するよう努めています。
また、日頃のオペレーションの中では、マザックとしての考え方や管理手法を現地スタッフに指導し、浸透させることも大切にしています。
マザックでは、「Together-Success」「マザックに関わるすべての人々が共にお互いを高め合い、成功しよう」というスローガンがありますが、イタリアでこの言葉の重みを実感したことがあります。マザックの機械を数十台の導入いただいているお客様を訪問した際、「実は創業時にマザックの機械を1台導入し、その機械をきっかけに会社が発展したんだ」「困難な時も支え続けてくれたマザックのお陰で、今の私たちがある」とおっしゃっていただきました。この言葉に強い感銘を受けるとともに、このようなお客様を支え続けていきたいと感じたことを覚えています。
こうした経験を重ねてイタリア市場への理解を深め、イタリア市場における営業の第一人者になりたいと考えています。そのためにも、現地スタッフと力を合わせ、お客様のご要望に一つひとつ応えていきたいです。

中国で経験したことのすべてが、私の成長につながっている。
中国で経験したことのすべてが、私の成長につながっている。

甘えは許されない、
私は日本から来た即戦力。

入社5年目に、中国赴任の打診を受けました。大学で中国語を学び、海外販売支援部門で中国エリアを担当した私は、迷うことなく中国に行くことを決めました。当時はちょうど、営業として見知らぬ人と交渉を行うのが楽しくなっていた時期でもあり、中国でお客様と接してみたいという思いが芽生えていました。
実際に中国へ赴任する前に、2ヶ月間の短期出張がありました。私が中国のオフィスに顔を出すと、現地法人トップに最初に言われたのが「1週間以内に、当社の問題点をレポートにまとめてほしい」という言葉でした。向こうから見れば、私は日本から来た即戦力。お客様ではないんだと、強く感じました。早速中国のスタッフに話を聞き、課題をまとめ、短期・中期・長期の解決策をレポートとして提出しました。私の中国生活はこうやってスタートしたのです。

中国現地法人の利益を最大化させる。
それが、私が中国に来た意味。

赴任して2年目には上海営業所の「総経理助理」という肩書きがつきました。私が日本との窓口業務のみならず、部門全体を見ながら中国現地法人の利益を確保しなくてはならない立場になったのです。
そこからは毎日がトラブルの連続でした。現地の営業スタッフはとてもエネルギッシュで前向きに業務に取り組んでくれるのですが、彼らの「大丈夫」という言葉は実は大丈夫ではないケースが大半です。ミスコミュニケーションを見過ごせば、中国現地法人としての信頼を失いかねません。どうすれば現地スタッフにきちんと動いてもらえるかを必死で考え、机を叩いて怒鳴ったことも一度や二度ではありませんでした。
しかしその一方で、休日には中国人スタッフの集まりに自分から顔を出すよう心がけました。そして自宅では、中国の法律や商習慣を徹底的に勉強しました。現地スタッフとの信頼関係がなくては仕事にならないし、中国の事情を知らなくては本社を説得できません。中国現地法人の一員として、中国現地法人の利益を最大化させる。それが、私が中国に来た意味だと考えていたからです。
私が中国で働く様子がよほど楽しそうに見えたのか、3年と言われていた赴任期間は結局6年に延びました。そして日本に戻ってからは、中国課のチームリーダーを任されています。現在の業務においても、中国市場の対応を行っていますが、以前と比べると中国側、日本側双方の立場を理解した上で、適切な判断を下せるようになったと感じています。中国で経験したことのすべてが、私の成長につながっていると強く実感しています。

○とある1日のスケジュールを表記しています。職務やプライベートの状況に合わせノー残業デーやフレックスタイム制度を活用しています。

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