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エンジニアの本質

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サービスエンジニアとして35年もの経験を持つトップエンジニアに、
やりがいや、今後の目標、そして求める人材像について語ってもらいました。

interviewee

本社/大口製作所
国内営業推進部 サービス企画課

松本 聖彦Matsumoto Masahiko

1989年入社
機械科 卒

Career

  • 1988

    工業高校の機械科で製品作りや製図を学んだ後、マザックへの入社を志す。

  • 1989

    入社後、大口製作所にてサービス実習を受け、ユニットの組立や複合旋盤の調整を身につける。

  • 1990

    東京テクニカルセンタに配属。サービスエンジニアとしてお客さまの現場へ。

  • 1991

    実務経験を積んだ後、長岡テクニカルセンタへ異動。

  • 1994

    学生時代を過ごした地元でもある長野テクニカルセンタへ異動。

  • 2015

    中日本サービス課の課長に就任。中部地区のサービスエンジニアの管理を担当。

  • 2018

    国内営業推進部 サービス企画課の課長に就任。

01 モノづくりに魅力を感じ、マザックへ。
志したのは、サービスエンジニアの道。

1989年の入社以来35年間、マザックでサービスエンジニアの仕事をしています。現在は国内営業推進部 サービス企画課の課長を務め、本部から国内のサービスエンジニアに対し、業務の効率化や問題解決のサポートをすることが主な仕事です。例えば、サービスエンジニアが設置や修理をしやすい機械にするために、サービスエンジニアからの要望をまとめ、設計担当へ伝えています。一方で設計担当からは、「この形状だと修理時に問題があるか?」といった相談を受けています。つまりは、サービスエンジニアと設計担当者との橋渡しをするような役割ですね。サービスエンジニアの仕事は、お客さまの工場で機械の設置、修理を行い、お客さまの機械と向き合うことです。各現場における修理の段取りや機械の調整方法といった課題に対し、アドバイスをすることも多いです。今は現場に出ることが少なくなりましたが、仕事に対する向き合い方は変わっていないと思います。

私がマザックに入社したのは、機械が好きだというところから始まります。幼少期から機械が好きで、幼稚園で機械の絵を書いていた記憶があります。また、父も機械好き。父は機械を作る仕事ではありませんでしたが、左官屋をしていて、モノづくりが身近にある環境でした。工業高校の機械科に進学後、工作機械を使用した製品作りや製図を学びました。そのような学びを続ける中で、機械と関わる仕事がしたいという思いがどんどんと大きくなり、マザックに入社したという経緯です。学生の皆さんの中にも、私と同じように、機械好きの方やモノづくりが好きな方がいらっしゃるのではないでしょうか。

02 トップエンジニアが語る、
サービスエンジニアのやりがい

サービスエンジニアの仕事で今でも忘れられないのが、初めてお客さまのところに出向いた時のこと。1年間の実習を受けていたとは言え、実務経験は無く、お客さまの機械が復旧したのは、深夜でした。ただ意外にも、お客さまからいただいたのは、感謝の言葉と熱い握手でした。お客さまの大切な機械に向き合うことの責任と、一生懸命な姿勢が評価されると実感できた出来事でした。今の私なら3時間もあれば修理できるような内容だったとは思いますが、あのとき感じたやりがいは、私がサービスエンジニアの仕事を続けるには十分なものでした。

経験を重ねるにつれて立場は変わりましたが、今でもお客さまと接する機会は多くあります。最近では、10年程前に担当していたお客さまが新しい機械を導入されるとのことで、工場での立ち会いがありました。そのときに掛けていただいたのが、「松本さんがマザックにいるから、マザックの機械を安心して購入できるんだよ」という言葉。どんな時でも、お客さまに寄り添い、向き合ってきたからこそ、いただけた言葉だと喜びを噛み締めました。有難いことに、この業界では「サービスのマザック」という評価をいただくことがありますが、社員みんなのお客さまに寄り添う姿勢から生まれている言葉だと思っています。

03 やりがい溢れるサービスエンジニアの仕事には、
“知りたがりな人”が向いている。

今、私が考えているのは、サービスエンジニアがより働きやすいと思える環境を作ることです。やりがいのあるサービスエンジニアの仕事ですが、お客さまの機械に常に向き合い続けることは、忙しくて大変で、激務だと捉えている社員も多いと思います。確かに以前はハードな日々が続くこともありました。しかし、今はより効率の良い作業方法が生まれ、お客さまの働き方が変わったこともあり、仕事の質は良くなっていると思います。また、2023年12月には研修センターがリニューアルされ、実機のユニットを使った実習も可能になりました。技術力をつけることはもちろん、もっと楽に、もっと楽しく働けるようにしていきたいと思っています。

これはマザックならではなのかもしれませんが、マザックの製品には多機能な工作機械が多くあります。そのため、サービスエンジニアにも専門的で高度な知識が求められています。この仕事で得られる経験は、きっと他部署でも役に立つもの。実際に、サービスエンジニアが提案した内容が新機種に搭載されたことも多々あります。私たちの仕事が、改良や改善につながっていることをもっと知ってもらいたいですね。

最後に、私が思うサービスエンジニアに向いている人は、知りたがりな人です。どうなっているのか、なぜこうなっているのか、見てみたい、触ってみたいと思ってしまう人。つまりは、好奇心を持っている方に向いていると思います。興味は気づきになり、知識につながり、成長へと変化していきます。サービスエンジニアの仕事は、お客さまのもとへ出向き、お客さまと直接やり取りする仕事。お客さまからの感謝の言葉も直にいただくことができるので、大きな成長を感じられるはずです。これからのサービスエンジニアを担い、共に成長できる方からの挑戦を待っています。

※内容は取材当時のものです。