未来の常識を、自分たちの手で創り上げていく仕事。
未来の常識を、自分たちの手で創り上げていく仕事。

次世代型対話型CNC装置
「MAZATROL SmoothX」の設計・開発に挑む。

私のミッションは、誰でも簡単に操作できることをコンセプトに開発されたマザックの対話型CNC装置「MAZATROL」の最新型となる「MAZATROL SmoothX」の設計・開発。スマートフォンと同じような直感的操作を実現するタッチスクリーンが使える「MAZATROL SmoothX」の持ち味を活かし、ユーザーが加工に必要な情報やデータへのアクセスがしやすい新画面の開発を私が手がけました。
CNC装置は、工作機械の各部に動作指示をする「マシンの頭脳」です。マザックはかつて、素材形状・完成品形状・工具情報を入力すれば加工プログラムが自動作成される機能を持った「MAZATROL」で工作機械業界にセンセーションを起こしました。若手の私が「MAZATROL」の最新型である「MAZATROL SmoothX」開発プロジェクトの一員としてプロトタイプから世に出るまでに関われたことに、設計者としての誇りを感じています。先輩たちが築き上げてきた実績に恥じぬよう、身を引き締めて開発に当たりました。

自分たちの手で新しい常識を作り上げていく、
新たな技術に挑戦するマザックの風土。

「MAZATROL SmoothX」のリリースまでには苦労も多く、特にホーム画面は従来とは一線を画す近未来感のあるグラフィカルユーザーインターフェースを採用しながらも、使いやすさに徹底的にこだわるなど、何度も試行錯誤をくり返しました。最終的に満足いくものになったのは、海外での工作機械展示会の直前でした。自分たちで考え、設計したものが製品となり、華々しくデビューさせてもらえたことは設計者として最高に嬉しい瞬間でした。お客様から「使いやすくなった」との評価をいただいた時は、さらに誇らしい気持ちになりました。
マザックは若手技術者でも自分の考えを提案しやすく、新しい事にも挑戦しやすい風土があります。そのような社風の中、自身のアイデアを盛り込んだ、シンプルで使いやすい次世代型のインターフェイスを開発していきたいと考えています。また、CNC装置はIoTによる工場内のさまざまな取り組みのキーデバイスであるため、今後は、装置単体だけにとどまらず新しい加工技術やソフトウェア技術、製造業全体のトレンドにも常にアンテナを張って、お客様の生産性を高める生産システム全体の提案・開発にも取り組んでいきたいです。

○とある1日のスケジュールを表記しています。職務やプライベートの状況に合わせノー残業デーやフレックスタイム制度を活用しています。

すべてはユーザーのために。一切の妥協を許さぬ姿勢がCNC装置を進化させる。
すべてはユーザーのために。一切の妥協を許さぬ姿勢がCNC装置を進化させる。

開発に必要なのは、強い信念。
だから、究極の使いやすさを追求する。

『MAZATROL』に代表されるマザックのCNC装置。その開発は市場ニーズの分析にもとづき、数年先の未来に求められるNC装置について構想・企画することから始まります。たとえば、以前開発した『MAZATROL Smooth X』。“操作性の向上”をコンセプトに据え、新機能としてタッチパネルを採用しました。その際、プロジェクトの中枢ともいえる機能設計・開発を担ったのがソフト設計。あらゆるマザック製品を操作するCNC装置の開発に欠かせない仕事です。
CNC装置の開発は機能ごとに担当が分かれており、最終的にひとつの製品へと仕上げていきます。そのため、基本的には各々が与えられたミッションをこなしていくのですが、実はチームワークが重要。特に私のグループは、お客様がボタン操作や数値入力をおこなう「ユーザーインターフェース」を開発しています。ボタンひとつにしても人によって押しやすさは違いますし、そのギャップは開発担当者レベルにおいても生じるものです。そのため、デザインレビューには必ずほかの担当者が同席します。完全分業制ではなく、できるだけ短いスパンで第三者のチェックを入れながら意思疎通を図ることで、お客様にとっての操作性や使い勝手を極限まで高める努力をしています。

どれだけ技術革新が進んでも、
最後に機械を使うのは“人の手”。

現在は“オープン化”をコンセプトに、新たなCNC装置の開発に取り組んでいます。もともと『MAZATROL』は、マザック製の工作機械にあわせて専用のデータや機能が搭載されたCNC装置でした。しかし近年、「他の機械やロボットとネットワークでつなぎたい」など、IoTや自動化へのニーズが高まっています。MAZATROL Smoothシリーズでも、外部機器や外部ソフトウェアとの連携を強化してきましたが、さらに幅広い分野での連携を推進。外部システムとの親和性を高めることで、新たな可能性を生み出そうとしています。
また将来、自動化やオープン化が進めば、携帯端末による機械の遠隔操作などが普及する可能性もあると思っています。しかし、そういった状況の中でも確実に言えるのは、どれだけ技術革新が進んでも、最後に機械を使うのは人の手だということ。CNC装置の機能性を追求することは重要なミッションですが、その根底にあるのは「使う人のことを考えよう」という共通の思いです。
また、私たちが手がける工作機械は、自動車・飛行機・医療分野をはじめ、幅広い業界のモノづくりの現場で使用されています。ソフト設計職であっても、フィールド対応としてお客様の工場へ直接足を運ぶ機会がありますので、様々な産業の技術に触れることができます。これはマザックならではの環境であり、そこにもソフト設計の面白さや醍醐味があると考えています。

○とある1日のスケジュールを表記しています。職務やプライベートの状況に合わせノー残業デーやフレックスタイム制度を活用しています。

c YAMAZAKI MAZAK CORPORATION. All Rights Reserved.