いつも地球のどこかで、
世界の人々の豊かな暮らしを支えていく。
「マザーマシン」と呼ばれ、世界のモノづくり産業の基盤を支える工作機械。マザックは、より精度の高い部品をより速く生産できる工作機械を開発・提供していくことによって人々の暮らしに貢献します。これからも工作機械のトップブランドとして生産性の向上をもたらす独創的な製品開発に努め、世界中のお客様と強い信頼関係を築いていきます。
マザックは、マザーマシンを通して、
世界中のお客様のモノづくりに貢献します(お客様への貢献)
マザックは、働きがいのある職場を通して、
社員とその家族の幸福に貢献します(社員への貢献)
マザックは、誠実で責任のある企業活動を通して成長し、
国際社会に貢献します(国際社会への貢献)
経営の本質は、地道に利益を積み上げ、
それを再投資していくこと。
創業以来、非上場経営を貫くマザック。非上場会社は株価の動向や株主の意向に振り回されることなく市場のニーズやお客様の想いにしっかりと目を向け、それに応えるために思い切った戦略を展開することができます。「景気の山谷の落差が大きい工作機械産業には株式上場は向かない」というのが、長い歴史を重ねてきた私たちの経営に対する考え方です。
“盤石”を意味するRock Solidは、揺るぎない信念と万全の体制を作り上げるマザックの経営方針を表現しています。
まず常識を捨て、新しい常識を生む。
既存の概念に捉われない
マザックの製品開発。
工場全体の機能を集約し、金属部品の製造過程をたった1台で担当する“究極の複合加工機”を目指すマザックのモノづくりコンセプトが「DONE IN ONE」です。マザックでは、かつて実現不可能と言われていたさまざまな技術を自社製品に導入しており、理想の実現に一歩ずつ確実に近づいています。
工作機械のトップメーカーとして、
世界のモノづくりを支え続ける。
日系企業では異例とも言われるほど早い海外進出を果たしたマザック。現在ではアメリカ・イギリス・シンガポール・中国2ヵ所の計5ヵ所に海外生産拠点を開設。さらに87ヵ所のサポート拠点も設置し、業界でトップクラスのグローバルな生産体制とサポート体制を確立させました。この体制によってお客様の近くで的確なサポートを行い、そこで掴んだ現場の声を開発にフィードバックしています。
紡いできた100年の歴史を礎に、
新たな時代へと歩みを進める。
創業者・山崎定吉が製畳機械の製造を始めたのが1919年のこと。そこから1世紀にわたり、マザックは需要起伏が激しい工作機械産業において革新の歴史を紡いできました。Iotや自動化など、製造業の経営環境が大きく変わろうとしている現在。私たちは次なる100年に向けてロードマップを作り上げ、さらなる革新に挑戦していきます。
多彩なポジションの社員が連携し、
チームの力で世界のニーズに応えていく。
工作機械の開発から製造・販売・輸出まで、すべての工程を一貫して自社で行うマザック。そのため、社内には「工作機械を設計する社員」「部品をつくって組み立てる社員」「販売する社員」「海外輸出の手配をする社員」など、さまざまな役割を担う社員がいます。
その多様なプレーヤーがダイナミックかつ柔軟に連携することで、マザックの強固なビジネスモデルが成り立っています。
マザックのスタートは1919年。創業者・山崎定吉による「製畳機械」の製造から始まり、1927年に「旋盤」「フライス盤」などの工作機械の製造を開始します。そして1946年からは中興の祖である山崎照幸が家業に就き、定吉を助けるようになりました。戦後の10年ほどは欧米製工作機械のオーバーホールを行うことで技術を蓄積し、1959年に「高速精密旋盤」の生産を開始。それが爆発的なヒットとなりました。
また、マザックは業界に先駆けて世界に目を向け、1962年には海外市場に進出。そして1963年、日本国として初めて工作機械の対米輸出に成功しました。モノづくりの品質・精度に重要な役割を果たす工作機械の輸出は“前例のない偉業”として世間の注目を集めたのですが、日本では取り入れられていなかった新技術の導入など、技術面・採算面ともに非常に厳しい取引でした。その当時の苦労と挑戦が、後の日本初のNC旋盤対米輸出の成功と、1974年米国グレーター・シンシナティ工場の稼動へと繋がりました。
1974年に、米国会社YMC(現MAZAK CORPORATION)グレーター・シンシナティ工場を稼働。米国工場を皮切りに、英国・シンガポール・中国と海外にも複数の生産拠点を設けグローバルな生産体制を確立。1981年には、誰でも簡単に加工プログラムが作成できる世界初の「対話型CNC装置(MAZATROL)」を搭載した旋盤を開発しました。圧倒的にコストパフォーマンスに優れる新型旋盤を開発するためには外部購入に頼っていた高額なCNC装置のコスト低減が必須となり、リスクをとって自社での開発に踏み切ったのです。
しかし、CNC装置の自社開発は簡単なものではありません。あらゆる装置メーカーと共同開発を模索し、「誰でも買えて、誰でも使える旋盤」をめざして議論と試作を重ね、なんとか開発にこぎつけました。対話型CNC装置を搭載した旋盤(Quick Turn)は発売とともに業界で大きな注目を集め、約3ヵ月でおよそ1000台の受注を獲得。当時のマザックの旋盤生産台数は月産50台程度であったため、一挙に約2年分の受注を得たことになります。
1997年、マザックは「旋盤」と「マシニングセンタ」の機能を1台に集約した世界初のB軸機能搭載「複合加工機(INTEGREX)」を開発しました。しかし、発表当初は画期的な機械コンセプトがユーザーに理解されず、販売において苦戦を強いられました。しかし、そこで開発の手を緩めることはありませんでした。一つ一つの課題をクリアし、また、ユーザーに対する機械コンセプトの浸透に努めた結果、現在の「複合加工機の代名詞」としての地位を不動のものとしています。
現在では、複合加工機を更に進化させた「ハイブリッド複合加工機」の開発にも取り組んでいます。切削機能だけではなく、3D積層技術や摩擦撹拌接合の要素を取り入れ、1台で生産工程の全てを完結させる夢の工作機械を実現させるべく開発に取り組んでいます。私達が掲げる「Done In One(全てを1台に)」は、近いうちに実現されるかもしれません。「常識を捨て、次に新しい常識を生め。」この言葉は、常に新しいアイデアを具現化してきたマザックの製品開発の思想です。