製品を具現化する喜びを感じる仕事。いつか画期的な機械を世に送り出したい。
製品を具現化する喜びを感じる仕事。いつか画期的な機械を世に送り出したい。

マシニングセンタの設計に取り組む。
目標は、世に出ていない
新しい機械を設計すること。

工学部で出会った学生フォーミュラ※を通じて、工作機械を使ってモノをつくる楽しさを知り、就職先に工作機械業界を選びました。 また、“世に出ていない新しい機械を設計してみたい”という目標を持っていたため、迷わず開発設計職を選びました。マザックに入社を決めたのは、先輩社員の人柄と、明るい社風に惹かれたからです。
現在、私が担当しているのは「マシニングセンタ」の設計業務。マザックでは5~10名のチームで1機種を開発するのですが、経験値(スキル)の高い設計者が主要なユニットを担当します。そのため、研修を終え配属されてからしばらくは、設計者の登竜門となるオプション機器の設計を担当していました。いつか主要ユニットの設計を任せてもらえるよう、今は目の前の業務に全力で取り組んでいます。
これまでの仕事で印象に残っているのが、はじめて壁に当たった時のことです。上司から指示を受けて私が手がけた新機種のオプションユニットの耐圧を調べていたところ、緊急対応が必要な箇所が発見されました。開発納期間近のとにかく時間がない状況で、オプションユニットを再設計し、評価まで完了させることになり、焦りました。とにかく時間との勝負であるため、必要な購入品を調達する際には、部品調達を担当する部門へ出向いて頭を下げ、即納対応をしていただきました。
また、ユニットを完成させるためには、機械加工部門や組立部門、制御設計部門などの協力が必須でしたが、どの部門も快く、また迅速に対応してくれました。その甲斐もあり、緊急対応は無事に完了。困難な状況を乗り越えた安堵感・達成感とともに、関係部署への感謝の気持ちが込み上げてきたことを今でも憶えています。

※学生フォーミュラ
学生自らが資金を集め、車体を設計し、鉄パイプなどを加工して仕上げた車体で挑むカーレース。大会では走行競技の結果だけでなく、コスト計算精度や燃費、設計、22キロ耐久走行のタイムなど企画力や技術力を総合的に競います。

自身が手がけた機械が活躍する姿を
想像しながら、設計の仕事に取り組む。

私が仕事を通じて学んだのが、直接顔を合わせる事の大切さ。現場に足を運んで話をすることが、業務を行う上でいかに大切かが分かりました。デスクに座ってパソコンに向かうことだけが、設計部門の仕事ではありません。分からないことや知らないことは直接目で見て、肌で触れて、感じとることが重要です。そうした経験が自身の業務の幅を広げると考えています。仲間と社内ですれ違った時には真面目な仕事の話だけでなく他愛もない話もして、コミュニケーションを図ることを日々心がけています。
図面を引く際に想像するのは、手がけている機械がさまざまな産業で活躍する姿です。大好きな機械でお客様のモノづくりの革新に貢献できるこの仕事に、とてもやりがいを感じています。時には自分の未熟さを痛感する事もありますし、同期が自分より先に進んでいるのを目の当たりにして焦る時もあります。それでも、追い付き、追い越せるよう努力し、一人前の設計者になりたいです。
「新しい構造を自ら考案し、お客様に喜んで使ってもらえる機械を産み出したい」「現場に足を運び、さまざまな人の意見に耳を傾けられる設計者になりたい」それらの想いを叶えるために、私の挑戦はこれからも続きます。

○とある1日のスケジュールを表記しています。職務やプライベートの状況に合わせノー残業デーやフレックスタイム制度を活用しています。

マザックが手がける全製品において、構想設計から試作評価まで一手に担う、機械設計の仕事。
マザックが手がける全製品において、構想設計から試作評価まで一手に担う、機械設計の仕事。

知識、技術以上に求められる柔軟性。
それこそが機械設計の腕の見せ所。

現在、マザックでは250種類以上におよぶ自社製品を手がけています。そのすべてのラインナップにおいて機械本体の設計を一手に担っているのが機械設計です。私が担当しているのは『VARIAXIS』と呼ばれる立形5軸マシニングセンタ。お客様の要望にあわせてカスタマイズをおこなう特注機担当として、主に設計業務や工数管理、お客様との仕様打ち合わせ、立会い対応などに携わっています。
特注機ならではの特徴といえるのが、設計者の個性を出しやすい点。たとえば量産機の場合、長期にわたって同じ機械を製造します。そのため、設計の際には「お客様にとっての操作のしやすさ」「自社スタッフにとっての作りやすさ・組み立てやすさ」などを重視します。一方、特注機はお客様の要望を1台ずつ反映しながら設計をおこなっていくスタイル。機械に関する幅広い知識はもちろん、それをうまく活かすためのアイデアや柔軟性も求められるのです。裏を返せば、それは機械設計としての腕の見せ所。私にとっては大きなモチベーションになっています。

「チームマザック」として、
ひとつの工作機械を作り上げる誇り。

日々意識しているのは、他部署を含めた周囲との連携です。機械設計と聞くとメカ知識や技術ばかり注目されがちですが、私たちの仕事は「チームマザック」として一つの機械を作り上げること。特に機械設計は、製図、構造解析、試作機の評価など幅広い業務を担い、開発から販売、アフターサービスに至るまで深く関与します。だからこそ、周囲との密な連携が不可欠なのです。
今でも強く覚えている出来事があります。入社9年目、私が立形マシニングセンタの改良設計を担当していた時のことです。特注機案件でしたが、細部に至るまでこだわりの強いお客様の要望を受ける為、営業・サービス・組立等他部署のスタッフと何度もお客様の元に足を運び、結果うまく製品設計に落とし込むことができました。その時に感じたのが、私自身の仕事観にもつながる、周囲との連携やコミュニケーションの大切さ、そして特注設計の面白さです。今振り返ると、私の中でのターニングポイントだった気がします。
設計だけでなく、現場やサービスの知識、品質管理のことなど、機械設計の仕事は私にとって貴重な学びの場です。日々、自己成長を実感できる環境のもと、今後はさらに仕事の幅・活躍のフィールドを広げていきたいと考えています。

○とある1日のスケジュールを表記しています。職務やプライベートの状況に合わせノー残業デーやフレックスタイム制度を活用しています。

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